値切る

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先日失効するポイントを使いにヨドバシに行ったことを書いたけど、カードもどこかへいっちゃってたので、ついでに再発行をしてもらった。新しいポイントカードをしげしげと眺めていると、「ポイント制度を最初に初めたのはヨドバシカメラです」と誇らしげに書いてある。そうだった、コイツが下手人やったんや。

その後、家電量販店を皮切りにあらゆる業種がどんどん右に倣えをし、あっという間に全商圏へと広がってしまったこの制度。あたしにすれば、日本橋まで腕ぶして出向いた、あの「値切り」の楽しみを奪いくさった、箱根の向こうから来た下手人なのであった。

このポイント制度が主流になって、結局消費者の主導権はあっというまに霧散したのだ。

ネット社会が本格化して10年そこそこ。アマゾンや楽天なんかがネット通販を拡大し、店舗地代や人件費や広告費を合理化して、低価格でモノを売るようになったとはいえ、そこには消費者側から値引きを要求できる選択肢はない。

せいぜい価格コムや検索エンジンで一生懸命低価格の商品を探し、疲れたところで手を打ってポチッと買うだけ。「値切る」から「探す」へと受け身にならされとるのだ。

ようするに売り手がどんどん傲慢になり、消費者はヒーコラいって安値情報を必死で探しているのが現状でしょ。お客様は神様でもなんでもありゃしない。それで安いものが買えてトクしたと悦に入ってるのは、売買の感覚をマヒさせられて錯覚しているだけだ。ねえ幸之助さん。

ふと思ったのだけど、ネット通販で買い手が値切れるシステムてのは無いのだろうか? オークションサイトは競り上がって行くからちょっと違う。具体的に言うと、弱気の人から強気の人に還元する仕組みをつくりゃあいい。既存なのにわたしが知らないだけかもしれないけど、市場が飽和気味の現在、そんなシステムを上手く開発すれば、「探す」必要のない「値切れる」ショップに人が集まってけっこう儲かるのではないかしらん?
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