金魚と淡水魚の飼育
28話
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猛暑!〜ファンで水温を下げる



75cm水槽は水量が多いので、ファンを回しても温度はゆっくりとしか下がらない。
そのかわり、停止してからの水温上昇も緩やかだ。



 いや、暑い暑い。大阪の気温は連日35度を超えている。エアコン(電気代)をケチるものだから、水槽の水温もウナギ登りだ。何もしないで置くと30度はすぐに突破してしまう。夏場はガラスふたを半分にして残りのスペースにアルミのパンチ板を使い、通気を良くしているのだが、そんなものではラチがあかない。というわけで、ショップに出かけて水槽用の冷却ファンを購入・設置してみた。どのくらい効果があるものか分からなかったので、2種類購入し、試してみた。

 75cm水槽用には、ジャレコからでている「クリーンファンフレックス・FF-101」。これは水槽枠にナットで固定するのだが、角度を4段階に変えることができ、垂直まではね上げられるので、掃除の時も邪魔にならず都合がいい。120リットル以上の水量なので、ひとつでは心もとないが、それでも3〜4度は水温を下げてくれる。ただし、それなりに時間を要する。この製品は音が静かなのが良い。
 60cm水槽とホンヤドカリのデスクボーイには、ファイブプラン(ジェックス)の「冷却スリムファン」を使ってみた。こちらはリーズナブルである。クリップ式なので適当な場所に自由に取り付けられて重宝するが、いかんせん音がややうるさいのと、目障りなデザイン、電源コードの取り回しに多少難がある。

 主要な水槽には固定式のものを設置して、状況に応じてサブ的にクリップ式のもので補足してやるのが上手な使い方かもしれない。
 どちらも、水温は確実に下げてくれるのだが、風を送って水を蒸発させ気化熱を奪ってゆく仕組みなので、あれよあれよと水面も下がってゆく。なので、水量の少ない水槽では、かなり頻繁に飼育水を追加してやる必要がある。
 金魚すくいの金魚に水槽用クーラーなんて贅沢だし、また部屋ごとエアコンで冷やす電気代を考えれば、これらの冷却ファンの使用は、そこそこ効果もあって経済的なので、宜しいのではないか。ま、最近は安くて高性能のベルチェ式クーラーも出てきているようだけど。


↑75cm水槽。ファンを2つは欲しいところではある。
「クリーンファンフレックス・FF-101(ジャレコ)」
音が静かだし、デザインもすっきりしている。(5000円くらい)
↑クリップでどこにでも取り付けられるので、サブに使うと便利。
「冷却スリムファン(ファイブプラン)」
「静音」仕様とあるが、ややウルサイ。(2500円くらい)


 連続した水カビ病で、金魚の数も減ってきてしまった。「メッカチ君」も死んでしまったし、「名無しさん@二代目」も多数逝ってしまった。60cm水槽には「オヤジ」と「オジサン」の2匹。75cm水槽は二代目が10匹と三代目の「トメ」の11匹。計13匹だ。
 そんなわけで数が減り、どれがどれだかが分かりやすくなったので、今後少しずつ残った個体に名前をつけて紹介してゆくことにする。

 最初は「幼魚たちのはなし―生まれつき身体の不自由な幼魚たち(01.05.20)」でも紹介した、口が不自由な「みっちゃん」から。
 あのときから丸一年以上たったが、元気で泳いでいる。


うちの金魚たち:その1「みっちゃん」


 パワーフィルターのなかの劣悪な環境で孵化した「みっちゃん(雌・2000年12月生まれ)」は、救い上げられたときすでに口のかたちが変形していて、普通に開くことができませんでした。もう一匹、同じ症状の稚魚がいたのだけれど、「みっちゃん」よりひどくて、ほとんど開けることができなかったので、餌が食べられずにしばらくして死んでしまいました。

 でも「みっちゃん」は、他の元気な金魚がげっぷをして吐き出したエサや、流木についたコケ、底砂の隙間に入り込んだエサなどを少しずつ食べて大きくなってきました。兄弟たちよりふた回りほど小さかった体ですが、それでも成長するにつれカラダとともに口自体が大きくなってきて、普通のエサなら一口で食べられるようになり、最近では、体格差がさほど目立たなくなってきました。

 正面からみると、「みっちゃん」の口は風船を縛ってあるところのように横8の字に歪んでいるのですが、横からみると、イルカやバンドウクジラみたいで、ちょっとかっこいいと言えなくもありません。子供たちに人気の動物キャラでも、こんなふうな口に描かれているものも多いですから。顔もなんとなく愛嬌があります。

 今は三代目の「トメ」がいますから、「みっちゃん」が一番小さいわけではありません。でも、長い間びくびく逃げ回っていましたから、いまでも臆病なんです。兄弟たちが暴れ回っているときには、流木の陰に隠れてじっとしていることも多いです。

 水カビ病のときは何度も死にそうになりましたが、なんとか生き延びて、今日も元気に泳いでいます。お母さん(東王)のように30cmにまで成長できたら、「みっちゃん」の歪んだ口でも、錦鯉の餌「ひかり」が食べられます。ひとつ、がんばって生きてくださいな。


←75cm水槽にいる「トメ」以外の金魚は、みんな同期生なんだけれど、「みっちゃん」は、少し小さくて臆病である。そのかわり、逃げ足だけは速いので、写真の撮りにくいこと。
←この角度から見ると、イルカみたいなフォルムに見える「みっちゃん」。
←カラダがそこそこ大きくなってからは、口が小さくてもエサがすっぽり飲み込めるようになったので、兄弟分との体格の差が、徐々に縮まってきている

↓底砂を突っつくのも、口が小さいのでなかなかうまくいかないのだが、我慢強くくり返してクリア。
2002/08/07 (Wed)

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