金魚と淡水魚の飼育
24話
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嗚呼水カビ病、兵学校は海軍病院に



またまたの水カビ発生で「ニューグリーンF」を投薬する

 先週の「オヤジ」の下半身マヒは、どうやら水カビ病による体力低下が原因であったと考えて良いようだ。セパレーターで分けて様子を伺っていたが、一時よりはやや元気にはなったものの病状は回復しているようには見えない。餌もあまり食べないのでオヤジ用に囲われた部分には残餌が浮遊し水をますます汚しているようだ。メンテから5日後の水曜日深夜に半量の水替えをした。

 しかし、この水カビ、我が家の水槽では年に2度は必ず発生してしまう。やはり過保護による急成長で、週1度の水替えでも水質悪化に追い付かないのであろう。この過保護、どうにも仕方がないところまで来ている。金魚の飼い方の本に拠ると、冬は水を冷たくして餌の量を減らし、夏の食欲旺盛な時には多めに与えるとある。ヒーターで年中適温にしていると、早く成長するが体力のない寿命の短い個体になりやすいそうだ。まったく道理にかなっていると思うし、私もそうしたいのはヤマヤマなのだ。この冬も、金魚だけの「海軍兵学校」はヒーターの温度を低めに設定し、自然の状態に近づけようと目論んでいた。本水槽の方は、金魚のほかにタイガープレコやオトシンクルスが泳いでいるので、あまり水温を下げられないからだ。ところが初冬。ヒーターのスイッチを入れずにいるとしばらく経っていきなり水カビが発生してしまった。それで仕方なくヒーターで水温をあげたのだが、これで今年こそ自然の水温で、という目論見はみごとにオジャンになってしまった。あげく、どんどん餌を食いまくりばかばか糞をしまくってひ弱な肥満体金魚が水槽に溢れかえる悪循環。そこに少しの刺激で追い討ちをかけるように水カビの発生が続き、また、わたしが看護するものだから、金魚の数も減らない。池や川に放流する訳にはいかないし、里子に出すほど美しくも可愛くもない野郎共だ。飼い主の私が食ってやるのが一番よいのだろうが、病気しまくりの身だ。あまりぞっとしない。せめて色が赤くなければなあ…。

 さて、週末の「海軍兵学校」だが、水曜日に換水したにもかかわらず、イッキに水槽全体に水カビが繁殖してしまった。「オヤジ」だけでなく「おじさん」にも「ガキ」どもの鰓や鱗にも白いカビが付着しだしている。こりゃいかん、ともはや邪魔なだけのセパレーターは撤去し、水草も全部取り去って、「ニューグリーンF」を投入した。ビン入りの顆粒のものを用意しておいたのですぐ水に溶けて手間はかからなかった。水がブルーグリーンに染まると、赤い金魚は非常に無気味に見える。緑と赤の補色対比だ。そして鱗のキズやカビによる白い部分が薄汚く強調されて見苦しい。もはや兵学校は「海軍病院」と化した。しかしこの悪循環、ほとほと困ったものだ。なんとかならないものかなあ。

←「ニューグリーンF」を投薬すると、水槽は深い緑色に。赤い金魚の色がくすみ、うす汚いことこのうえなし。
←とうとう6匹とも病人に。兵学校は海軍病院と化した。カビの白い部分やキズのある部分が強調されて見えるので、痛々しい。
←写真を掲載するためにコントラストを調整しているので、明るく見えるが実際はもっと暗く濃い緑色の水になっている。

↓「海軍病院」の写真ばかりでは薄汚いので
ジャムのビンで成長している三代目の「トメ」を載せておこう。
そろそろ本水槽デビューか?…しかしまだパクリと食われてしまいそうだなあ。
2002/03/10 (Sun)

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