金魚と淡水魚の飼育
48話
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ガン病棟?

↑「まだ生きてる、つうの。文句あるか!」
このコメント、前回のママだヮ(;´Д`)
(06.11.12撮)


 『百難去らずにまた一難』とでも言うのかな。ご存知のように、水カビ病との永〜いお付き合いを余儀なくされている、ウチの75cm本水槽(120リットル)の三匹の大菌魚どもだが、そのうちでも比較的「菌魚度」の低かった『段平(6歳・♂)』が突然の奇病に取り憑かれてしまった。この春、5月に前回記事を更新した直後に、左腹部の異変に気付いたのだけれど、観察しているとどうやら消化器系の疾患ではなく、あたしには未経験の病気のようである。最初はわずかな左腹部の膨満だったが、その後出血を伴いながらどんどん肥大し、半年が経過した現在も進行は止まっていない。経過はその都度「ゲストブック」に報告してきたけれど、なにせ初めての病状なので、どの時点でももはや余命いくばくもないように見えた。ところが段平、野郎しぶといのなんの。あげく12月の声を聞いた今もまだ平然と泳いでいる。ま、良きことには違いないが、死ぬにせよ治るにせよ、その顛末を一話にまとめてレポートしようと目論んだので、ズルズルと更新が先送りされてしまった。てなワケで、今回はえら遅の「途中」経過報告である。あーあ予定狂うな〜。

 え〜、当家偏屈飼育者のズボラ方針により、水カビ病のセオリー通りの対処法、つまり、「病魚の隔離薬浴」ならびに「飼育水槽・用具等の全殺菌消毒」は面倒なんで、や〜んね。つうことにしている。そのかわりに馬鹿の一つ憶えの「中三日半量換水」を執念で続け、あとは各金魚の体力におまかせして最悪の事態を回避してきた。水カビについては、そうして発生を抑えてはきたが、金魚の巨大成長に伴う水質悪化と菌の増殖は完全には避けられず、そのうちにカタメやトメ子が消化不良(腸まんもしくはガス病)で逝ってしまった。以後、消化不良に対しては、主食を高価な健康フード「メディゴールド」に変えて質を改善し、また殺菌も兼ねて週に一度はココアを喰わせたりして、すみやかな消化を促してきたところなので、今回の段平の左腹部膨満の原因が、消化不良というのはどうも解せなかったのだ。

 消化器系のトラブルはカタメやトメ子の闘病で経験を積んできたので、今までのように指をくわえて死ぬのを待つばかりではなく、ある程度は施す手法を心得ているうえ、今回の段平の腹部異変は、初期症状での発見である。その段平の病状を前の腸まんに照らすと、「腹部が片側のみ膨満していること」「食欲、排便とも正常なこと」「転覆も着底もすることなく通常通り泳いで生活していること」これらの点が、ちと違うのだ。そこで、金魚関連サイトや飼育書を調べにかかった。結果、はっきりとはしないけれど疑わしきは、『腎腫大症』、『多発性嚢胞腎』あたりの病気と見た。もしくはその他の『腫瘍』か。しかしいずれの病気もおおむね「治療法が知られていないため手の施し様がない」という結論となっているものばかり。ならば、仕方あんめ、である。一部は他の魚に感染する可能性もあるらしいけれど、ウチの住宅事情では選択肢は同居あるのみ。みんな菌魚同士じゃないか、死なばもろともじゃぞい。堂々と、行こう!(←勝手だな〜)

 「手の施し様がない」つうこたあ、人様でいえば、まあ癌やエイズみたいなもんだ。常々わたしは、「人間の勝手な倫理観なんぞ、飼育されている生物にとっては余計なお世話」だと思っているし、連中の唯一の生きる証しは「種の保存」。つまり、「腹いっぱい喰って、しっかり交尾!」に尽きる、と考えている(※キンギョは交尾しないよ念のため)。もし段平が消化器系疾患ではなく治療法不明の病気なのであれば、この際、「もう喰いたいだけ喰って、好きな事して、あとはどないなとなりなはれ!」と言う以外にない。以降、段平はドバドバ飯を喰いバコバコ糞をひり、セッセと『ジャンボ(6歳・♀)』を追いかけつつ今日に至っているのである。そんなこんなで、あいかわらずテキトーな看病をやっているのだが、経過の詳細は各写真のキャプションでごゆっくりどうぞ。

 果たして「菌魚水槽」であった本水槽に『ガン病棟?』の要素が加わった。ワリを喰ったのが、本水槽デビューを控えていた、『拾丸(1歳・♂)』と、拾丸とトレードで、ひとり60cm水槽に移り、水カビ、ウイルスヘルペス、ボックス病等の隔離集中治療が予定されていた、『菌のデパート・オヤジJR(6歳・♂)』だ。思いがけない段平の発病で、この交換トレードは無期延期になってしまいましたとさ。



↑ジャンボ(♀・6歳・全長30cm)。体表粉を吹き鰭を襤褸襤褸にしつつも、
常に落ち着きドッシリ構えている、肝っ玉母さん。

(06.06.07撮)
↑オヤジJR(♂・6歳・全長23cm)。水カビ菌にウイルスヘルペス、
加えてボックス病(乳頭腫症)まで抱え込んだ、泳ぐ九龍城砦。
(06.07.12撮)
↑段平(♂・6歳・全長28cm)。今回の主役。
突然のデバラ化で、本水槽を『ガン病棟?』にした張本人。
(06.09.02撮)


 さて、世間ではわたしのような「もう喰いたいだけ喰って、好きな事して、あとはどないなとなりなはれ!」とか「腹いっぱい喰って、しっかり交尾して逝きなさいね」などというような飼い主は異端だろう。「愛魚のためなら高い薬剤も保険の効かぬ手術も厭わぬ。一日でも永く生きて欲しい…」と、治療情報を懸命にお探しの方が来訪され、この貧弱な内容にガッカリされるかもしれないので、段平の病気として疑わしいものについて、わたしが調べたことや思ったことを簡単に記しておこうと思う。ただし、トンデモない間違いがあったとしても責任は負いませんから。もっとしっかりしたトコロでご自分で調べてくださいな。

 まず、『腎腫大症』。これは「腹が左右非対称に膨れ、背骨がくの字に曲がる」ということで、段平の症状に適合するのだけれど、当歳(満1歳以下)魚のみがなる病気らしいので、もう6歳のオッサン段平には当たらない。原生動物の粘液胞子虫(ホフェレルス・カラシイ)が腎臓に寄生し正常の十倍にも肥大、通常は左右どちらかの腎臓が腫れる。有効な治療法は確立されていないそうな。ただ軽症の場合は自然に完治することもあるらしい。

 『多発性嚢胞腎(多嚢胞腎症)』。こちらは、腹水が溜まって腹部が膨満する病気で、10歳以上の金魚に稀に見られる慢性病とある。う〜ん、段平はまだ6歳だがのう。原因は腎臓の嚢胞化巨大化。慢性病なので即死ぬことはないようだが、こちらも治療法ナシだと。

 しかし段平の場合、左右の腫れ方がかなりいびつなので、たとえ大きく腫れたとしても腎臓だけの肥大というのは、ちょっと疑わしい。また胸ビレ下あたりからも出血しているので、あたしは『その他の腫瘍』が発生し、転移しているのではないかと考えているのである。もしくはなにかの寄生虫やエロモナス菌などが体内で増殖しているのかも、とも思ったが、それにしちゃ元気に半年は生き杉デス。

 ついでなんで、他の菌魚のことも。当欄ではジャンボやオヤジJRの症状について、今まで(今後もだけど)カンタンに『水カビ病』と書いてきているが、実のところは、もろもろの菌類、原生虫、ウイルスなどが原因となり、複合している多種多様な症状なのである。詳しい方が魚体の写真を見れば個々の病名も治療法も正しくお解りであろうと思う。しかしここでは、「わが家の金魚」の生き様を紹介するのがテーマであり、治療法や飼育法の記述を目的とするページではないので、まあその辺すべてをひっくるめて『菌魚』と呼んで、お茶を濁しているワケだ。でもま、大元は水質の不良からスタートしているわけだから、「セッセと水換え」というのは、あながち間違った対処法でもないと考えている。



〜段平のデバラ闘病日記〜
↑「あんさん、ひょっとしたらどえらい病気と違いますのん?」ジャンボ
「へん。菌魚のおめえさんに言われたかぁねえよ。
ちったあ泳ぎにくい気がするが、オイラ息災だよ」段平
(06.11.12撮)

―2006年6月―

←「おや段平、お前さん、若干お腹がふくらんで来たんでないかい?」と管理人が気付いたのが6月のはじめ。オイ、お前まで消化不良かよ!と毒づいたが、トメ子が腸まんで死んでからこちら、餌は高価な「メディゴールド」に変えているし、水カビ対策の徹底換水も生真面目に続けているうえ、週に一度はココアも喰わせて万全を期して来たのだ。このうえ消化不良はないだろ! と、思いつ、魚体をよく観察してみたが…
(06.06.07撮)
←この写真のようにカラダ右側に異常はない。どうやら腫れてきているのは左側のみのようだ。泳ぎや餌喰いはいたって普通だし、糞の出方も快調である。カタメやトメ子の事例では、腹部膨満が見られる前にすでに徐々に活性が落ちたし、便秘の状態になっていたことを思うと、ちとおかしい。この段平は生まれつきの奇形魚で、背骨が若干S字形に曲がっている。その影響で片側だけが腫れてきているのかもしれないと思い、とりあえず消化不良の線で短期間の絶食やココア浴を施しつつ、しばらく様子を見ることにした。
(06.06.07撮)
←腹部の異変に気付いてから、二週間が過ぎた。左腹の腫れはさらに進行しているのだが、相変わらず食欲は旺盛。排便もすこぶる快調である。同居の菌魚3匹のうちでは、こいつが一番メシを喰っているありさま。こりゃやはり消化不良ではなく、別の内臓疾患であろうと判断、病名と対処法を調べることに。
(06.06.30撮)
←6月30日の患部のクローズアップ。腹部の膨満に皮膚が耐えられなくなったのか、ウロコの一部から、わずかながら出血が見られるようになった。
(06.06.30撮)
―2006年7月―

←出血量やや増え。「金ヤドゲストブック」に書き込んでいただいたアドバイスと、金魚関連サイトを検索して調べた結果、どうやら『腎腫大症』もしくは『多発性嚢胞腎』あたりの可能性が高い。またはその他の『腫瘍』なのか。いずれにせよ、「治療法不明」ということなので、今まで通り水質に気配りしながら、様子を見るしかないべ。
(06.07.04撮)
←7月4日の患部のクローズアップ。内部はいったいどうなっているのやら。胞子虫(ホフェレルス・カラシイ)がうじゃうじゃ湧いているのかなあ。しかし本人はいたって元気。
(06.07.04撮)

↑「段平の病気のおかげで、オッサンがサボらず水換えをするので、
菌魚のあたしらも助かりますわ。しかし絶食は超迷惑やけどねえ」
(06.07.04撮)

―2006年8月―

←腫れはますます大きくなるが相変わらず左側のみ。中三日換水で、換水前日に純ココア投入というパターンを繰り返しているが、換水直後には出血が若干治まる。ココアが効いているのだとすれば、その殺菌能力はなかなかのものだと思う。
(06.08.14撮)
―2006年9月―

←腫れの進行、止まらず。こんどは少し上の別の場所から出血。症状が出てから3か月。どんどん膨れて来ているがまだパンクしない。ここにいたっても本人は全然平気の快食快便。しかしこの症状、見ているこちらは毎日ハラハラ。昔、答えを間違えると頭上の風船が膨らんでゆくクイズ番組があったが、それを見ている心境だ。あまり心臓に良くない。この際このまま琉金に進化すりゃいいに(笑)。
(06.09.02撮)
←9月2日の患部クローズアップ。腫れに押されてウロコが立ちだしてきている。カタメの腸まんのときは腹部全体が丸く膨らんだが、それに比べると局部のみがポコリと腫れている感じで、やはり臓器の肥大か腫瘍と考えたほうが良いだろう。いまだカラダの右側は普通の状態だ。泳ぎ、食欲とも正常。
(06.09.02撮)
←9月26日。朝見ると、どひゃーと出血領域拡大。皮膚が押されてか、それとも腐ってか、ウロコも剥がれ落ちるありさま。こんなになってるのに本人いたって整然。普通、苦しむなりヘタるなりするように思うがねえ。腸まんなどの消化不良系であればもう即、御陀仏状態のはず。サカナには痛覚が無いてなことを聞いたような気がするが、こういう場合はシアワセですな。しかし放置しておくわけにも行かないので、ココア&パラザンDのダブル投与で強力殺菌を敢行してみたら、数日後に出血は治まりお肌表面も滑らかに。しかしパラザンDは高いよ〜ぉ(泣)。そうそうは買えんのヨ、ウチの場合。
(06.09.26撮)
←9月26日の患部クローズアップ。ウロコが腐り落ちて膿が出ているように見える。普通、死ぬだろさ。
(06.09.26撮)

このあたりで一度更新しておけば良かったんだが…、こうして半年分続けて載せると途中経過にすぎないけれど、その時点時点ではもう二三日のうちに死んでしまいそうな病状に見えるもので、アップをためらわざるを得なかった。それがアンタ、その後も押しに押して…

↑「どうだい、オレ様のこの姿、ちょっとした琉金だぜ!」
…って、面倒見てるこっちの身にもなってくれよ。
(06.10.30撮)

―2006年10月―

←症状発覚後、およそ5か月が経過。パラザンD&ココア投与の効果か、出血はちらほらに。ただし腫れ自体はどんどん進行中。その後、パラザンはもはや買えず、ココアと換水のみの処置に戻っている。さすがにこのカラダでは泳ぎにくそうで、鬱陶しそうにしているが、日々の生活はいたって正常のままだ。
(06.10.30撮)
←カラダの左側だけに見られていた腫れは、進行とともに下部に移り、いよいよ右側にも及んできた。やはり特定の臓器の疾患ではないのかもしれない。となると、転移性の腫瘍かな。ならウチの本水槽、今度は『ガン病棟』つうことになるなあ…
(06.10.30撮)
―2006年11月―

←おいおい、もうそろそろ半年だよ。なんで生きてんの?と思いつつ、毎日水槽を検分しているのだが、段平は、いつもどおり元気に「メシくれ!」と訴える。腹部の腫れは一向に治まる兆しもなく、どんどん増してきていて、いびつながら下部や右側もぷっくり膨らみ、各部に淡い内出血が見られるようになった。ここに及んでも、いまだ転覆や着底することもない。
(06.11.12撮)
←胸ビレや腹ビレの下あたりにも内出血が見られるようになった。腸まんのカタメの例ならば、完全にグロッギーになって着底してしまったような状態なんだがなあ。いまのところは正常に排便できているようだが、そのうちに肥大した臓器が腸管を圧迫して、腸閉塞の状態になってしまう可能性はある。そのように、なんらかの合併症を併発して死ぬことになるのかもしれない。
(06.11.12撮)
←朝、照明を点灯しに行くたび、今朝こそは浮いているか、それとも底にコロがっているか、と思いながら水槽に向かうのだけれど、いつもどおり普通にいる、という日が延々と続く。さすがにアンコ型のカラダになってしまい、今までのようにスイスイと泳ぎにくくなったことは自覚しているみたいではある。
(06.11.12撮)
←ちゃんと姿勢を保ってオネンネ中。どえらいデバラになったもんだ。
(06.11.27撮)

↑「おまいら喰うな喰うな喰うな〜。オイラメチャ腹減ってんの」段平(中央)
「どう見ても満腹のように見えますがなあ…」ジャンボ(左)
「よく目の見えんワシじゃもの、闇雲に喰うもんね」オヤジJR(右)
(06.12.02撮)

―そして、2006年12月―

←もう12月でっせ。元気だなあ。よく喰うなあ。おかしいなあ。
(06.12.02撮)
←つうことで、To be continued.……(;´Д`)
(06.12.02撮)

〜一人っ子おひろい(拾丸)さらなる成長〜
↑拾丸(♂・1歳)。あれよあれよつう間にもう全長は20cmを超え、
本水槽のオヤジJRと遜色のない大きさに育ってきた。
(06.11.12撮)

←わが家の金魚系図では四代目にあたる一粒種、拾丸(通称おひろい)は2005年10月7日生まれ。父:段平(たぶん)母:ジャンボ。旧メダカ水槽(60cm)で、ひとりノウノウと我儘三昧に過ごし、驚異的なスピードで成長してきた。予定では、そろそろ本水槽のオヤジJRと入れ替え、残餌の掃除等に奉公させつつ菌魚社会の厳しさを経験させるつもりだったが、段平の突然の奇病発覚で、沙汰止みとなった。
(06.06.07撮)
←へえ。7月の時点では、おひろい、まだこんなに小さかったのか。飼い主もオドロク急成長ぶりだなあ。右下に海ヤドの面々が、右上には陸ヤドのヤド六がぼんやり写っているスリーショット。
(06.07.04撮)
←つうわけで、躾を施される機会もなく、引き続き60cm水槽で好き勝手のし放題の日々が続いた。まあ喰うわ喰うわ。こちらは本水槽の段平のケアで手一杯。放任しているうちに、カラダはどんどん大きく、そして性格はますます悪くなってゆくのであった。
(06.07.12撮)
←背面に点在する白い粒は石巻貝のタマゴである。今、おひろいと同居しているのは石巻貝のみだ。いっとき、爆増殖していたスネール(モノアラガイ)を、きれいさっぱり食い尽くしてしまった。ガボンバやアナカリスもしかり。残っている水草はアマゾンソードだけである。
(06.07.29撮)
←10月で満1歳となったおひろい。上写真との間に3か月のアキがある。本水槽に掛かりきりだったので写真がないのだが、夏は成長の季節である。この間、知らん間に急肥大。オイ、おひろい、アンタ20cmを超えちまってるぜ!
デカクなったのでケツの穴が良く見えるようになったが、どうやらおひろいは「姫」ではなく、「バカ殿」のようである。
「若、もう当家に金輪際お世継ぎはいりませぬぞ」(家老)
(06.10.30撮)
←たった一年で20cmとはねえ。普通、なるか? いくら60cm水槽に1匹飼いとはいえ、ここは元メダカ水槽なので外部式パワーフィルターなどはなし。水中ポンプによる底面循環濾過と投げ込みのミニゴン2のみである。そんな貧弱な設備なのに、もはや大量の蕎麦クラスの糞をひり出すものだから、水質悪化が著しくなり、おひろいの口先も荒れてきた。おかげでこちらの水槽もついに中三日換水の仲間入り〜。
「若、爺はほとほと疲れまいた」(家老)
(06.10.30撮)
←そういえば、大坂城の秀頼公もよう成長なされたらしいぞな。
「若、ちっとは摂生なさりませぬと、バチが当たって来年あたり悲惨に“夏の陣”てなことになりかねませぬぞ、若!殿!、聞いてんのかいな…」(家老)
で、こっちも、To be continued.……と(;´Д`)
(06.12.02撮)

〜最後に本水槽のスナップを少々〜
↑オナカが膨れだした段平と、菌魚の元締オヤジJRの野郎二匹が並ぶ。
「噂では個室療養所行きが中止になったそうだな?」段平
「テメーがヘンな病にかかるからじゃねえか!」オヤジJR
(06.06.07撮)

←病気発症初期の頃の段平。そのあとこのサカナの不屈のド根性つうか、強烈な生命力をまのあたりにするのであるが…。しかしよく考えてみると、コイツ、2003年の夏に、水カビで死にかかり、底にゴロリと横になったところから、むくむく蘇生してきたサカナなのであった。往生際が悪いのも、さもありなんか。色も赤から白混じりに変わったし、まったく賑やかな金魚だなあ。
(06.06.07撮)
←換水直後のスリーショット。段平ももう長くは生きられないと思って撮ったものだったが…なんのなんの。
(06.06.29撮)
←病を得つつも、いまだ男気衰えず、激しくジャンボを追う。…お前なあ。
(06.06.29撮)
←左腹からうっすらと出血しているというに、サカルかしかし。この際、「種の保存」も大概にしといたほうがエエと思うがなあ。
(06.06.29撮)
←「ウゲー」「なにエヅイてんねん、昨日飲みすぎでっか?」
「違わい! 咲ひかり(沈下性)喰ってるんでぃ。ンマー」
不思議だが、病気になってから、ますます食欲は旺盛に。まさか単に肥ってるだけじゃあるまいな。
(06.07.04撮)

↑菌魚・ヘルペス・ガン病棟。もはや総合病院だなあ、ココ。
万一ギャラが多めに入ったら、パラザンD買ってやっからね。
(06.12.02撮)

↓「うぐぐくるしい…こら段平。デバラで押すな〜」オヤジJR
(06.07.29撮)
2006/12/03 (Sun)

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