金魚と淡水魚の飼育
18話
トップページ ヤドログ 金魚 オカヤドカリ 海ヤド

一丁前にサカる?


 ヒーターを設置したと思ったら、とたんにコトンと気温が下がった。ふたつの金魚水槽の水温もそれにつれて下がり、本日は22℃前後だ。例年の事だが、ウチの金魚は水温が下がると発情する。金魚の飼い方の本によると、発情期は春で産卵は桜の開花の2〜3週間後、とあるが、全然ちがう。昨年も11月に産卵が始まって1月まで続いた。どうなっているんだろう、ウチの金魚は。
 その昨年11月から孵化しだした子金魚たちも、そろそろ1歳。個体差はあるが、体長12cm〜9cmくらいに成長した。片目の金魚も鰓蓋のめくれあがったものも元気である。これが雄雌17匹。あとは母親である7年目30cm超級雌金魚「東王」と、4年目16cmの父と叔父(?)雄2匹、〆て20匹だ。
 思えば昨年、金魚の水槽をひとつにまとめようと、雄と雌を一緒にしたのがタイヘンのモトだった。余りに体格が違うので、受精のことなどトンと頭になかった。カップルになりえると考えもしなかったのである。そのあげくが20匹の飼育だ。それに懲りて、現在は本水槽に「東王」、60cm水槽、通称海軍兵学校に男親2匹を棲み分け、子供たちも性格と状態を見て割り振っている。
 ところが、オイオイである。水温がさがったと思ったら、ガキどもたちが、いきなり発情して暴れ回っているではないか。混んだ水槽内を猛スピードで泳ぎ回り追い掛けあう。良く見ると雄は生意気にも追星まで付けておる。
 兵学校の方でのラグビーフットボール演習は、まあ年中やっていることだから良いのだが、東王の本水槽の方はいささか困る。東王が騒ぎに驚いて、ガラスに鼻先をぶっつけて負傷するからだ。それでなくてもデリケートなこの婆さんは、ほんのささいなことでもすぐ弱るのだ。この水槽には現在、身体の不自由な金魚中心におとなしい子ばかり7匹入れているのだが、もはや全然おとなしくない。
 唯一の救いは、母親である東王を追うことに至っていないことだ。チビ共も少しは東王のカラダに鼻を押し付けたりしているのだが、体格差のあまりの違いにビクともしない。ただし、あそこの部分を突つかれると別だ。いきなり思いっきり跳ねて天井ガラスに激突、流血してしまう。その後ぐったりして水槽内で逆立ちだ。こちらはハラハラして見ているのだが、ガキ共、あ・そ・こに気付かない。まだそこまで成長しておらんようだ。やはり若いのう。しかし、そのうち本能のめざめで、急所を発見することだろう。そのときゃ「兵学校」行きとなる運命だ。
 しかし、兵学校ももはや12匹。それがどんどん大きくなってきたもんだから、もう限界密度だ。毎週の水替えと大小5種の濾過装置をフル稼動して、なんとか水質が保たれている。先日本水槽で悪さをした子を一匹、兵学校に移したら、即座に水面をパクパクするものが出だした。酸素の供給量がいっぱいなのだろう。サッカーじゃないがJ1とJ2の入れ替えみたいにするしか方法がない。兵学校のはみんなワルだから、入れ替え要因の選択はかなり難しいなあ。
 その次にくるのが、たぶん東王の産卵だ。これがまた頭が痛い。もう今年は稚魚を育てる余裕はない。可哀相だが卵にはガキ共のごはんになって頂くしかしようがない。そこでわたしは言うのだ!「お母さんが一生懸命働いてつくった御飯です。ひと粒残さず食べなさい!」と。

←75cm本水槽のつかの間の静寂。ほんとうはチビたちが発情して暴れ回っている様子を撮影したかったのだが、ウチのボロデジカメでは赤い線の軌跡しか写らない。で、諦めた。中央の母魚「東王」は体長30cmを軽く越してしまった。この金魚も元は赤一色の金魚すくいモノである。脇に並ぶチビも、はや10cm強である。当欄初期のあの数ミリの稚魚だったことが嘘のようだ。当時掃除役だったオトシンクルスが右上のガラスにへばりついているが、その成長のペースの差は歴然としたものがある。
←こちらは60cm水槽。体育会系「海軍兵学校」である。フルーバル103パワーフィルター、底面フィルター(デスクボーイ付属のもの)、水作君、ローターS、WISE水中フィルターの5つの濾過装置のほかエアーロングストーンもフル稼働だが、食欲旺盛なうえに暴れ者ぞろいが12匹。それがどんどん成長して大きくなってきたので、もはや飼育限界に近いか。一日で水面はフンだらけになってしまう。

↓水槽の騒ぎを横目に、堂々と我が道をゆく感のあるオトシンクルス。
後方から「メッカチ君」がちょっかいを出そうとしているが、全く動じない。現在4匹が混泳中。
10ヶ月前こちらの写真で背景を泳いでいたのが、いま後にいるガキどもだ。
2001/10/21 (Sun)

17話へ 19話へ

(c)Copyright "cave" All right reserved. テキスト・掲載画像の無断転載を禁じます。