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ガラクタ懐古趣味・偏故洞

オマケシール他12 雑誌付録 「少年」フェルト粉末振掛タイプワッペン

1964(昭39)年頃


↑左二枚は定番、手塚治虫の「鉄腕アトム」 右は関谷ひさしの「ストップ!にいちゃん」
左右2枚は粉末含めて赤黒の2色だが、スミで細かい線を表現しているので、かえって精密な感じがする。


 これらのシール、画像では良く分からないかもしれませんが、スミ部分は細かなフェルトの粉末で、厚みがついているんです。たぶん光文社の雑誌「少年」の付録だったと思います。キャラクターたちが同誌に掲載されていたものばかりですから。
 わたしのおぼろな記憶では、オモテ面にも裏紙がついておりまして、それを剥がしてノリのついた部分を露出させます(ひょっとしたらステンシル状になっていて、糊を塗ったのかも)。そこに別の小さなビニール袋に入っていたフェルトの粉末を振りかけ定着させて、余分を払い落とし、完成させたように思います。まあ、「作る楽しみ」という付加価値を付けたアイデアモノだったんでしょう。
 かなり緊張して作ったような気がしているんですが、どうだったんでしょうね。案外完成品だったりして。このあたり記憶がかなりいい加減です。
 しかし、下絵が2色刷りなのが惜しいですね。もっと色を使えば豪華な感じが出たと思うんですけれど。粉末はここに載せている限りでは黒のみですから、ちょっと地味な感じですね。上段左右の「鉄腕アトム」と「ストップ!にいちゃん」は顔や体の線が細かすぎて粉末では表現できず、苦しい企画となっています。その他の3点はスミ部分をすべてフェルト粉末で賄って3色刷りにしてしまおうという意欲作ですが、かえって仕上がりが不自然です。安っぽくなってしまっています。
 「シスコン王子」はフェルト部の版ズレが酷いですね。さて、もともと不良品だったのか、不器用なわたしのしくじりだったのか。
 「鉄人28号」のロゴは「鉄」の字が潰れてしまっていますが、器用な子供ならツブレのないように作れたのでしょうか? わたしには到底ムリでしたねえ。



↑「シスコン王子」は藤子不二雄の作品。
シスコ製菓のインディアンマスコット人形「シスコーン坊や」(左)が主人公です。
当時は広告も露骨というか、ストレートで積極的でしたね。今は不祥事が怖いか。



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2002.08.20