やぶ医者について
2002年05月22日(水)
 どうしても書いておきたかった。
 やぶ医者の「藪」が、どうして駄目な医者のことを指すのかどうしても納得がいかなかった。
 で、数年前、何かの本を読んでいて中国の古典から引いた言葉の解説が載っていて、そこにやぶ医者の「語源と思われる」話があった。その後、その本が見つからないのだが。

 巫医(ぶい)という言葉があって、医者のことをいうんですね。加持祈祷で病を治すんだから、そういう字になるわけですな。それに「野」が付くと、「野巫医・やぶい」になるでしょ。
 「野」には、いなかだとか、洗練されていないとか、野卑という言葉のあるぐらいで、こう、ちゃんとしていないという意味がある。ね、それで、やぶい、ですよ。
 この言葉の、初めの二音を「藪」にしてしまったからいけないのであって、「や」と「ぶい」だったんです。
 ね、おわかりかい、熊さん。
 この知識、落語に出てくる長屋の物知りレベルなので、ああ、そうかもしれないな、ぐらいのところにしておいてください。しかしまぁ、もっともらしくはあるでしょ。




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