磯の生きもの 最近の記事

ヤドカリのいない"海ヤド"水槽の住人から、今回はケヤリくんをピックアップして近況の報告をします。便宜上ケヤリくんと呼んでいますけど、正確な種名はわかりません。ケヤリムシの仲間なのか、カンザシゴカイに近縁なのかも分かりかねたまま放ったらかしにしていますが、当人はかまわずにしぶとく生き続けております。

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もう五年以上このライブロックに棲んでることになる水槽最長老のケヤリくん(09.10.17撮)

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カーリーの刺胞が鬱陶しいのか、ケヤリくんつま先立ち気味に引っ込んでます(09.10.17撮)

で、ちょっと本編のバックナンバーを見てみましたら、ハンニバルとアンダーテイカー亡きあと、彼らを採集する以前から水槽にいた個体といえば、このケヤリくんと底砂の中にいるゴカイ連中だけということになるんです。ゴカイ連中も大型の個体は最近とんと見ませんから代替わりしているとすれば、完全な一個体では当水槽の最長老ということになるのであります。まあケヤリくんもゴカイ連中の組なんですけどもね。

このケヤリ君、海水に紛れてやって来たか、購入したライブロックに棲んでたのかははっきりしないんですけど、2004年の7月18日の白浜採集ののちにどこからか出てきましたから、ひょっとしたら5年以上生きてる...のかな? ゴカイってそんなに長生きできるもんなんでしょうかね、と訊ねたいところですが、現に生きております。以前は紫色がかっていたのですが、最近は鰓冠の色気が抜けてきました。夏の間の水温上昇を抑えるために、あまり照明を点けなかったせいか、それとも古老ゆえの白髪なのか。

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よる年波ゆえのロマンスグレーなんですかね?
冬だし照明の色温度変えてみるか。また色づくかもしれないな(09.11.01撮)

周囲にはびこるカーリー軍団はあいかわらずなもんで、カーリーの触手が鰓冠にチクチクくるのが嫌なんでしょうか、最近は棲管を長めに突き出しております。図鑑によると、この棲管は"どろ"で作ると書いてありまして、粘液質なのがケヤリムシ、石灰質なのがカンザシゴカイとも記されてます。触ってみると結構硬いので、やっぱりカンザシゴカイなのかなあケヤリくんは(ややこしい)。とくにエサを与えてるわけでもないのに毎日毎日ユラユラ〜シュッ!(ひっこむさま)とやっております。このまま末永く息災に生き続けて欲しいものであります。

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やっぱり死んでるみたいですね。
永年おつかれさまでした(09.11.01撮)

息災と言えば、前々回、アマオブネAが動かなくなったと報告しましたけれど、もう死亡と断定することにします。だってあれから3週間近く経っても動かないですから。もうじき月いちのメンテの予定なのですけど、もう触らずにそっとしておきます。たぶんお肉はもう溶けてしまっているでしょうし。しかし肉食巻貝にも襲われず、他のベントスにも処分されないアマオブネガイってどういう輩なんでしょうか。お肉が不味いのかヘンな物質で守ってるのか?不思議な巻貝ですねえ。本編掲載時に記していた過去帳にのっとって記しておきますと
◯過去帳 没「アマオブネA」 アマオブネガイ(09.10.18頃没)老衰? 2006.4.18南紀白浜にて採集。水槽在住約3年6ヵ月--
ということに。おつかれさま。まだ水槽にはいるんですけどね、もう動かないけど。

本編関連記事:32話 カーリー軍団大挙進駐!ほか
もう三年半以上磯採集に行っていないこともあり、海ヤドデスクボーイ水槽の住人はゆるやかに自然収束に向かって来ているのでありますが、唯一の例外が昨年夏にアサリパックに紛れてやって来たアカニシです。まあ蓋を開ければこいつは古株のイボニシ、アンダーテイカーを喰ってしまうと言う、とんでもない狼藉者だったわけですが、今となっては数少なくなってしまった住人のなかで、砂に潜ったりうろうろしたりして相当の存在感を示してくれている巨体の持ち主であります。

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冷凍シーフードを貪るアカニシ。一片ではとても足りないので左にエビの小片が置いてある。
それでも喰い終わると必ずウニどんのエサを強奪に向かうのが日課(09.10.17撮)。

ヤドカリも他の巻貝連中もいなくなった水槽では、何のエサを与えりゃいいのか悩ましいところです。また照明の色温度の選択もしかり。ようするに生き物が偏ってしまっているんですわ。やはりヤドカリの存在は重要ですね。ホンヤドカリのチビが逝ってしまってから、沈下性の配合飼料はほとんど入れなくなってしまいました。だって喰う生き物がいませんから。たまにアカニシ君に活シジミや活アサリをいれてやりますけどね。ほぼ冷凍シーフードばっかしです。

海草類の生ワカメ(塩蔵)も、以前は巻貝やヤドが喰ったんですが、今はウニどんが食べるだけなのでたまにしか入れません。お吟婆は喰わないですから。なのでもっぱら冷凍シーフード片ばかり与えることになってます。スーパーで買うと、エビ、アサリ、ホタテ貝柱、イカなんかがセットになってます。ヤドカリがいると何でも喰いますが、今いる面子はイカをあまり好んで喰いません。配合飼料ナシだとかなり栄養が偏ってしまうと思うんですが、いちおう生きてますしね。ただゴカイの姿が見えなくなったので、水質のバランスはやはり崩れて来てるのでしょうね。カーリーやケヤリ君は何を喰っとるんかな?

さてお次ぎはヤドカリがいなくなって久しい、海ヤド水槽の近況です。こちらは生き物の数が少なくなったこともあり、ず〜っと平穏でした。人工海水の交換も月一回。それでも見かけはキラキラの水質に見えてます。まあ試薬使えば酷いことになってるんでしょうけども。

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時々はぐったりしてしまうお吟婆だが、それでもなんとか生き続けている。
いつも蔭に回っているのに岩の天面に登ってゆらゆらしているのは珍しい(09.10.19撮)

メンバーは、ヒメイソギンチャクのお吟婆、ムラサキウニのウニどん、黙々と暮らすアマオブネA、どデカく育ってきたアカニシ、結構しぶといケヤリくんというおなじみのメンツです。しかしここ半年ほど大ゴカイの姿を見たことがありません。蟯虫みたいなチビは時々ガラスを歩いているんですけども。ひょっとしたら代替わりしたのかな。ヤドカリがいなくなってから沈下性のペレットやグラニュールを入れなくなったので、デトリタスがほとんど無くなったし、ゴカイが喰うものがないのかもです。カーリーだけは相変わらず繁栄を謳歌しております。

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まったく動かなくなって久しいアマオブネA。
そろそろ老衰しても不思議じゃないトシだが...。

ところで、アマオブネAくんですが、先日一度ひっくり返っておりました。その時は拾って岩においてやったらまた歩き出したので、まあいつものことと思っていたんですけど、その後いつからかぴくりとも動かなくなりました。まだ手に取って見てはいませんが、ひょっとしたらもうご臨終しているのかもしれません。考えてみればこのアマオブネも、お吟婆、ウニどん同様2006年4月の白浜組。デスクボーイに来てから三年半経ってます。何を喰ってきたのか知りませんけど、さすがにそろそろ寿命なんじゃないかなあ。しかし肉食巻貝にも襲われず、死んでも食されることもない、ヘンな種類の貝ですねえ。何も主張しない貝。この殊勝さがかなり好きです。次回メンテの時に生死の確認をしてみます。

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拾丸の孵化から だよ
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