人間失格
2008年10月14日(火)
娘の本棚をふと見ると太宰の「人間失格」の背表紙が目に入った。ほう、と近づいて手に取るとマンガ版である。「みんな知ってる、けど、どんな話?」とかなんとかいうコピーの腹巻が付いている。名作文学を漫画化とな。う〜ん、大昔に読んだのは確かだけど、どんな話だったか? 説明しろと言われたら、「けっこう暗い金持ちのボンボンが東京出て堕落して…でも女にモテて、あっそうや入水未遂して…え〜い忘れたわい!」となってしまう。なもんで読んでみましたよマンガ版。感想を言うと、世にある優れたマンガというのは相当高度な文芸作品なんだなあとつくづく思った。太宰の人間失格はマンガの原作失格であった。